卓越した経営をめざして、経営全体をどの業種、業態の組織にも共通する枠組みを用いて、自らの経営の状態を尺度によって振り返ることを「セルフアセスメント」と捉えます。経営革新がどのくらい進捗しているのかを振り返り、自らの気づきと組織能力による段階的革新を目指しています。「セルフアセスメント」とは、「評価」を意味する行為、つまり「自分たちの活動を自己評価し、改善・革新の課題を発見する」方法という意味と、もう一つ「継続的な経営革新を進めていく考え方とその活動プロセス」の2つの意味があります。顧客価値を生むプロセスに着目し、経営革新を進めることを通じて多くの気づきを得ることもアセスメントと考えています。
日本経営品質賞のアセスメント(評価)基準は、目指すべき方向、基本理念を構成する4つの要素、7つの重視する考え方をベースとして、組織プロフィールと8つのカテゴリーからなるフレームワーク、20のアセスメント項目から構成されています。

日本経営品質賞のアセスメント(評価)基準では、組織全体の状態と上記枠組みにおけるマネジメント要素ごとの状態を評価するガイドラインを作成し、それを用いて自社の経営全体を振り返ることで、経営革新を進める上での気づきを得ることができるよう設計されています。

なお、このガイドラインは、元々アメリカの品質管理の専門家フィリップ・クロスビーが、組織マネジメントが品質に重要な影響を持つと考え、品質の違いを生む5段階の組織状態として提唱した成熟度モデルが原型になっています。この成熟度モデルは、その後、カーネギーメロン大学のソフトウェア工学研究所のハンフリー教授らがソフトウェア組織の成熟度モデル(CMM)を開発し、組織のマネジメント能力を高めることで、ソフトウェアの品質も高まったことから、多くの民間ソフトウェア組織で導入されております。