過去の受賞企業

2023年度受賞企業

日本経営品質賞 本賞 大企業部門

埼玉県さいたま市 ビルメンテナンス業

新日本ビルサービス株式会社

https://www.snb.co.jp/

代表者:代表取締役社長 関根 一成 氏

  • 【「清掃革新」による清掃業務の生産性向上】
  • 【業容拡大の背景にある「顧客の要望を断らない」文化】
  • 【社員の挑戦や活躍を支える人材活用の風土】
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日本経営品質賞 本賞 中小企業部門

徳島県徳島市 金属製品製造業

西精工株式会社

https://www.nishi-seiko.co.jp/

代表者:代表取締役社長 西 泰宏 氏

  • 【ファインパーツ創造への価値転換と日本経営品質賞を受賞してからの10年】
  • 【ビジネスパートナーとの協働によるファインパーツ創造】
  • 【全19チームによるチームビジョンの策定と実践】
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日本経営品質賞 推進賞

東京都渋谷区(本院) 獣医療

株式会社日本動物医療センター

https://jamc.co.jp/

売上高858百万円(本院2022年度) 従業員89名(本院)

代表者: 代表取締役社長 中井 隆三 氏

【予防医療や健康増進を目的とした「ウェルネス」分野へ事業領域を拡大】
 かかりつけ医としての一次診療から高度医療までワンストップで対応。24時間救急対応・看護体制を確立し、グループ病院や50以上の近隣病院からの紹介症例を受け入れるなど、地域になくてはならない中核的な動物病院となっている。
 自分たちの役割を「動物とご家族の絆」を守るパートナーと位置づけ、予防医療や健康増進を目的としたウェルネス分野へ領域を拡大。「健康で美しく長生きする」ための独自のウェルネスプログラムを提供している。

【医療・サービス向上にむけたチーム医療体制や組織横断型チームの推進】
 「想いをもって常に安心を提供する」ことをグループ共通の理念に掲げ、全スタッフを3チームに分けたチーム医療体制や組織横断型のチーム活動の推進を通じて、グループ全体での医療・サービスの向上に取り組んでいる。
 職種間のセクショナリズムや上下関係のないフラットな関係性が築かれており、電子カルテやグループウェアの活用を通じて、診療情報のみならず、ご家族の期待や要望、動物との絆や想いなどの情報も速やかに共有しながら、緊密なコミュニケーションによる円滑な連携が行われている。

【人と動物が幸せに共生できる社会の実現に向けた取り組み】
 供血を目的に院内で飼育される動物をなくしたいという想いから開始した輸血バンクや、沖縄県宮古島での野犬の保護活動、動物の適正飼育に関する啓発活動等を通じて、動物病院の立場から「人と動物が幸せに共生する社会」の実現に向けた課題解決に取り組んでいる。
 「絆プロジェクト」では、「動物と暮らすことの幸せ」を感じてもらうためのイベント開催や、WEBによる情報発信を定期的に行い、活動の幅を広げている。

日本経営品質賞 推進賞

神奈川県横浜市(本部) 医療

医療法人社団厚済会

https://kousai.or.jp/

売上高4,243百万円(2022年度) 従業員333名

代表者: 会長 花岡 加那子 氏

【社会活動と治療の両立を支える地域密着型の施設運営】
 透析医療過疎地だった横浜・上大岡に透析患者の受け皿として開院した上大岡透析クリニックをはじめ、近隣エリアに病院・クリニックを5施設運営。患者ニーズやライフスタイルに応じて選択可能な豊富な治療方法・サービス等を通じて社会活動と治療の両立を支える地域密着型の施設運営を行う。提供価値を「地域の包括的な健康レベルを高める」ことと定義し、「地域住民のベストパートナー」として健康な暮らしを守る存在になることを目指して、健診事業をはじめとする「病気予防」のためのお役立ちに事業領域を拡大している。

【チーム医療の推進と独自の改善活動による患者満足度の向上】
 組織の理念やありたい姿の浸透によって組織としての一体感が醸成され、多職種によるチーム医療体制や委員会活動の推進を通じて、医療・サービスの向上に継続的に取り組んでいる。患者会との定期的な意見交換や満足度調査を通じて把握した要望や不満をもとに改善活動を積み重ね、高い患者満足度を実現。コロナ禍では、隔離透析治療体制の整備をはじめ、発熱外来の設置、患者と家族へのワクチン接種の提供など、患者が安心して治療を継続できる環境を整備。県内透析医療機関における感染対策のモデル事例となった。

【近隣医療機関とのネットワークによる最適な医療提供体制の構築】
 大学病院をはじめ、14の近隣医療機関と連携し、腎臓・高血圧疾患治療のネットワークを構築。ネットワークでは定期的な勉強会や交流会を開催するとともに、患者の病状に応じた最適な医療を迅速に提供する体制を整えており、密接な連携を通じて、毎年100名を超える紹介患者を受け入れている。
 医療の発展への寄与は自分たちの使命と捉え、「透析患者へのワクチン接種の有効性」に関する横浜市立大学との研究調査など、大学との共同研究や研究サポート、学会発表を継続的に行っている。

日本経営品質賞 奨励賞

福島県会津若松市 仏壇・仏具等製造販売

株式会社保志

https://alte-meister.co.jp/

売上高3,598百万円(2022年度) 従業員330名

代表者: 代表取締役社長 保志 康徳 氏

【祈りのかたちをトータルで提案できる一貫生産体制】
 福島の会津若松を拠点に、原木の調達から生産・販売に至る主要工程の自社一貫生産体制を構築しており、安定した供給体制による高品質で豊富な品揃えと優れたデザインによって、海外生産の低価格商品との差別化を図っている。
 業界トップシェアを誇る位牌は、情報を一元管理する独自システムをもとに、販売店からの注文後に戒名を入れて提供するビジネスモデルを確立。販売店の輸送作業の負荷や在庫負担の軽減につながる付加価値の高いサービスとなっている。

【日常的な協働の土台となる「仕事への誇り」と「利他の心」の醸成】
 創業の原点にある「祈りを通じて人の心を癒し、豊かにさせる尊い仕事」という考え方が受け継がれ、社員の仕事への誇りが醸成されている。人材育成や環境づくり、権限移譲を通じて社員の自主性・自発性を高めながら、仲間を想い、尊重しあう「利他の心」が育まれ、日々の協働に活かされている。そして、利益は可能な限り社員へ分配する方針を掲げている。
 採用においても、そのような組織風土やものづくりに対するこだわりに惹かれて全国から応募が集まり、優秀な人材を採用できることが同社の強みとなっている。離職率は製造業の平均(9.7%)を大きく下回る2.7%と好水準を実現している。

【新しい祈りの文化の創造や次世代につなぐ取り組み】
 祈りの文化を次世代につなぐとともに、新しい祈りの文化の創造に挑戦している。現代の住環境に合わせた商品開発や仏壇のリフォーム事業に加え、日本に古くからある「厨子」を「新たな祈り」の拠り所として提案するなど、伝統を守りつつ変革に取り組んでいる。
 2015年には業界を超えた有志によって一般社団法人(「PRAY For (ONE)」)を設立。季刊誌の発行やイベント等を通じて「日常の小さな祈り」を広く普及するための活動を推進している。

日本経営品質賞 奨励賞

富山県富山市 貨物運送、重量物運搬・据付、保管、機械設計・製造等

丸栄運輸機工株式会社

https://www.maruei-u.co.jp/

売上高1,494百万円(2022年度) 従業員90名

代表者: 代表取締役 高木 裕 氏

【全社員が顧客接点を通じて得られた情報を収集し、改善につなげる情報カード活動】
 経営品質の考え方との出会いをきっかけに、全社員が顧客接点を通じて得られた情報を収集する活動を開始。顧客情報や改善提案等を「情報カード」に記入して毎月一人1件以上提出するルールのもと、質より量を重視して行動を習慣化したことで、社員の情報感度も高まってきた。現在は、カードを紙からデジタルへ移行して運用を行い、年間約4,500件の情報が集まっている。それらの情報をもとにサービス品質の向上や業務改善につなげており、顧客満足度調査での高評価にもつながっている。

【複数サービス提供における部門間連携を支える積極的なデジタル活用】
 同社は、エンジニアリングから保管、輸送、据付などの複数サービスを4事業部門による一貫体制で提供できることを強みとしている。複数サービスを組み合わせて提供するためには、顧客とのすり合わせだけでなく、関連する部門間のコミュニケーションが不可欠となる。同社ではタブレット端末を全社員に導入し、チャットツールの活用をはじめ、情報カード・運転日報・見積書のデジタル化や、営業プロセス・作業進捗の可視化等、様々なデジタル活用を推進。これによって情報共有のスピード化や業務の効率化が進んだ。
 こうした取り組みが認められ、同社は北陸3県の運送業では初となる経済産業省のDX認定を取得している。

【顧客の課題解決に向けた営業プロセスの組織化による提案力強化】
 将来のありたい姿について、顧客の生産性向上に貢献するパートナーとして、富山の製造業にはなくてはならない存在になることを目指している。顧客の課題解決に向けた提案力を強化するため、2017年に営業部門を新設。重点顧客を中心とした定期訪問ヒアリングを組織的・計画的に行うことで、顧客との関係性が強化され、提案につながる質の高い情報を収集できるようになってきた。営業部を中心に獲得した受注件数は2017年の6倍以上、受注率も36%から77%へと大幅に上昇している。

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